東京六大学野球:慶大が先勝、優勝に王手 早慶戦1回戦 - 毎日jp(毎日新聞)
5月29日(土) 曇時々雨
慶大000100001-2
早大000000001-1
慶)竹内大、福谷・長崎
早)斎藤佑・杉山
写真はとても全部整理しきれてませんが、写真を少し置いておきます。
試合観戦された皆様、選手の皆様雨と寒さのなか、お疲れ様でした。
東京六大学野球春季リーグは29日、神宮球場で早慶1回戦を行い、慶大が2-1で先勝、04年秋以来11季ぶり32回目の優勝に王手をかけた。
慶大は四回、高尾康(4年・慶応)の適時二塁打で先制。九回には伊藤(3年・中京大中京)の適時三塁打で2点目を奪った。先発の竹内大(2年・中京大中京)は九回途中まで無失点に抑え、リーグトップとなる今季5勝目。3季ぶりの優勝を目指す早大は九回に1点を返し、なお2死満塁としたが及ばず。先発・斎藤(4年・早稲田実)は被安打6、2失点で完投したが今季2敗目を喫した。
◇慶大、強い精神力で流れ逃さず
苦しみながらも最少失点で切り抜けた2年生投手陣。好投した早大・斎藤を前に、少ない好機をものにした打線。「勝ち点を取った方が優勝」という状況下で、投打に粘りを見せた慶大が11季ぶりの優勝まで、あと1勝とした。
開幕戦で無安打無得点試合を達成するなど、今季慶大投手陣の柱的な存在となった2年生の竹内大は、九回途中で降板するまで、走者を出したのが7イニング。再三走者を背負いながら「低めに球を集めることだけ考え」(竹内大)、八回までしのぎ続けた。九回には、守りのミスもあり1点差に詰め寄られたが、同じ2年生の福谷(愛知・横須賀)が好救援。最速151キロの速球で最後は早大打線をねじ伏せた。
打線は、得点圏に走者を送った四、九回のチャンスを、いずれも得点に結びつけた。四回に適時二塁打を放った高尾康は打席に入る前、江藤監督に「イライラを解消してくれ」と励まされたという。相手の斎藤の投球内容を江藤監督は「今季最高の出来だった。よく点を取った」と振り返ったが、九回にも4番・伊藤の適時三塁打で追加点。試合の流れは渡さなかった。
元プロの江藤監督の下で、これまでより増えた練習量にも呼応して培われたのが精神力の強さ。それを大一番で示した選手たちは今、勢いに乗っている。【岸本悠】
◇早大・斎藤は好投も打線の援護なく
○…前日、ブルペンで早大・応武監督に「すべてまかせた」と大一番での先発を託された斎藤。伸びのある直球を次々とコーナーに決め、慶大の江藤監督も「今季一番の内容だった」と評価する好投を見せた。しかし、計13残塁と打線の援護を受けられず、不運な黒星。応武監督は「投手の責任ではない」とかばいながらも、「戻って練習する」との方針で、斎藤ら選手に対する試合後の取材をシャットアウトした。
http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/100529/bbl1005291936017-n1.htm
【東京六大学野球】重圧もパワーに 慶大・竹内大、粘りの投球2010.5.29 19:31
リードはわずかに1点。七回に慶大の先発・竹内大が2死三塁のピンチを招くと、江藤監督がマウンドに歩み寄った。
2年生エースは交代も覚悟したが、「絶対に代えないから」と告げられた。「マウンドへ行ったのは直接顔を見て、監督の考えを伝えたかったから」と指揮官。
竹内大も「あれで本当に気合が入った」とうなずく。迎えた早大の4番・杉山にあわや本塁打かという大きなファウルを打たれても動ぜず、チェンジアップで空振り三振に切って取った。
本調子ではなく、九回途中で福谷と交代するまで、6安打5四球。毎回のように走者を背負う苦しい投球だったが、「こんなに人(3万6千人)の入った中で投げるのは初めて。楽しかった」と笑顔で振り返る。
初登板の早慶戦に「観客の数や盛り上がり方、歓声も全然違う」と感激。優勝の懸かった重圧もパワーに転換した。今季は東大戦でリーグ戦初勝利をノーヒットノーランで飾ったが、「きょうの(勝利の)ほうがうれしい」と言い切る。
慶大は2004年秋以来の優勝へ王手をかけたが、「あす勝たないと意味はない」と江藤監督はかぶとの緒を引き締める。123球を投げたエースも「あす(一気に)決めたい。行けといわれれば行きます」と連投も辞さないつもりだ。(三浦馨)